ターボファンとは

シロッコファンと同様に筒状の形をしているファンです。シロッコファンよりも羽根が幅広く、枚数が少ないのが特徴で、羽根の奥行きも浅く、ファン全体が浅いです。羽根自体に強度を持たせやすく、ファン自体の性能も安定しています。また、羽根の取り付け方は、シロッコファンのように水平ではなく、後ろ向きで斜め(後ろに傾いている)に付いています。羽根の出口角度は30°〜50°で、枚数は12枚〜24枚です。一般的に同一風量・圧力に対して、羽根車のケーシングの大きさは遠心ファンの中で一番大きくなります。
ターボファンの回転数はシロッコファンより速く、排気効率は向上する一方で、回転数の速さから排気時の稼働音は大きくなります。

ターボファンの構造の種類

ターボファンには、用途に合わせて片吸込式と両吸込式の2つの吸込方式があります。片吸込式は,
羽根車やケーシングの片側から吸い込む構造であり、両吸込式は羽根車の両側から吸い込む構造です。両吸込式は風量が大きくなった場合、効率的に吸い込みます。
また電動方式でも片持式と両持式があります。片持式は羽根車主軸を片側2か所の軸受で支持する構造で、両持式は羽根車の主軸を羽根の両サイドで支える軸受構造です。両持式は片持式に比べて、ケーシング外への主軸の出っ張りが少なくなるため、省スペースであるという利点があります。一方で、両持式は片方の軸受がケーシング内にあるため、高温や腐食性気体の使用には向きません。

圧力特性と動力特性

ターボファンの圧力特性は山形であり、サージング限界が遠心ファンの中で最も小さいため、安定運転域が広いです。さらに風量が増加すると動力曲線が頭打ちになるリミットロード性を有しており、原動機容量の余裕も少なくて済み、効率も70〜80%と高い特徴を持っています。特にターボファンと区別して、リミットロードファンとよぶものもあります。

静圧、風量について

ターボファンの静圧は、比較的高いのが特徴です。また、シロッコファンとは異なり、ターボファンはスクロールケーシングがなくても逆風を発生させることができます。さらにターボファンは高速回転が可能であり、高い圧力が求められる場面でも多く使用され、大きな風量も出せます。

風の方向性について

ターボファンもシロッコファンと同様に風の向きを変えて吸った風を吐き出します。具体的には、ターボファンはファンの中心(軸方向)から吸い込み、90°曲げた方向へ羽根車が回転する遠心力により側面から放射状に吐き出します。用途によっては吸い込むタイプのファンもあります。

主な使用用途、業界

ターボファンは堅牢かつ長寿命が期待できるため、比較的高静圧の用途で使用されています。たとえば、種々のプラント、集塵機、空気調和機やボイラーの押し込み・誘引用、セメント工場、製鉄工場などの排・送風機などがあげられます。

メンテナンスについて

ターボファンのメンテナンスは難しく、基本的に専門業者に頼んだほうがいいでしょう。
ターボファンに限らず、一般的なファンは長期間の使用に伴い劣化し、メンテナンスが必要になります。自宅の換気扇であれば、多少難易度は下がりますが、工業用の大型のファンは専門知識がない状態でメンテナンスすると大変危険です。
羽根車や軸受、プーリー、ケーシングなどターボファンのパーツも細かく構造も複雑で、仮に部品の故障や老朽化が発覚したとしても、部品の交換は素人にはできません。洗浄もプロの本格的な技術により、場合によっては新品同様まで仕上がります。またプロにメンテナンスを頼めばファンの内部状況も確認でき、メリットは大きいです。ターボファンのメンテナンスは素人には大変難しいため、プロに任せることをおすすめします。
弊社でも、自社製品以外のメンテナンスを実施しています。ファンを長く使うためにも、一度相談してみてください。

ファンの特徴

風量 小~大
静圧 中~大
使用温度(羽根の接触温度) 950℃MAX
風の方向性 吸気に対して90℃横方向
よく使われる用途 循環・排気
よく使われる業界 金属部品の熱処理装置

メリット

  • 頑丈な構造
  • 吸引ができる
  • 風量が多い
  • 稼働効率が高い

デメリット

  • 騒音が発生する場合もある

こんな場合におすすめ

  • 排気風量が求められる(工場)
  • 集塵用途
  • 燃焼関係

製作事例